学ぶ姿勢で差が付く

循環器内科ローテーション最終日、オーベン(指導医)に飲みに誘われた

。多少、四方山話やプライベートの話で盛り上がったりもするのかと思いきや

、ひたすら小生がいかに未熟かを思い知らされるような説教が3時間も続いた。

 

どうやら小生はオーベンが見てきた研修医のなかでも一番危なっかしくて心配な研修医らしい。学生の頃から懸念していたボロが案の定出てしまったようだ。2日間ずっと思い悩んでしまった。「やはり自分は医者には向いていないのではないか。」と。

 

メンタルがお豆腐状態になってしまったのだが、とにかくあの夜は有意義ではあったと思う。プロブレムリストを挙げるとしよう。

 

#1 イメージトレーニングが大事。手技は復習とイメトレが命。

#2 積極性をもっと出していく。漫然と過ごさず、疑問を常に探し続ける。

#3 患者はすべて「自分だけが診ている」つもりで診る。看護師からの報告の電話はすべて自分が受け取る気概で臨む

#4 それぞれのローテート科で目標を大きく設定する

#5 はじめは何でも学び取ろうとする。無駄な知識はない。

 

#1 

スポーツと同じ。特に手技に関しては

・うまい人のやり方を近くで見る

・実践したら必ずその日のうちに復習とイメトレを繰り返す

ということを心掛ける。手技はいつどこで試しにやらされるかわからない。「この手技できる?」と聞かれたときに「やります、できます!」と自信をもって答えられないようではまだまだ準備が足りないということだ。

 

#2

疑問を探し続けるには前提となる知識も必要。

「何が分からないのかわからない」

状態では質問も出てこない。

オーベン曰く、まずは参考書や文献をサラッと一通り読み、その後は辞書的につかっていくと頭に入っていくとのこと。何度も繰り返し見れば記憶にも定着するし、効率良いインプットに大切な「思い出そうとする」作業も自然と習慣になる。

常に疑問を探す姿勢をもてばボーっとして他の事を考えたりうとうとして居眠りする

、なんてことも防げる。

 

#3

オーベン曰く、看護師からの質問や報告の電話が研修医にかかってこないようではダメだ、と。信頼されていないと考えたほうが良い。わからない質問が来たとしてもまず自分が答える気概が必要。

 

#4、5

たとえば、今回ローテートの循環器内科では「心エコーとか心電図、薬の使い方がわかっていればいいや」と思って目標を低くし、カテーテルや動脈・静脈穿刺の手技はなおざりにしてしまった。ベテラン放射線技師にも呆れられるほどカテーテルの扱い方については適当にやってしまった。序盤からカテーテルについては適当にやってしまって覚えようとしなかったせいで後で恥ずかしい思いをした(ローテ最終日にもなって10万円以上もするステントバルーンにヘパリン生食をフラッシュしようとして場を凍り付かせた)。

 

最初は何でも学び取ろうと努めるべきだ。そのあとで自分にとって優先すべき知識をみつけて深めればよい。そして学び取った知識から疑問を見つけ出し、どんどん質問して解決していく。

 

本物の天才はごく一握りだし、ほとんどの人間は「学び取る姿勢」で差が付く。

 

今自分は自信を喪失しかけている。うつ病予備軍なのかもしれない(笑)

努力していたつもりだったが思うような結果が出なかった。

承認欲求と自尊心は何とか捨ててしまいたいがどうやら難しいことみたいだ。ちょっとしたことでも自分を褒めて自信をもつことは、モテル男になるためにも忘れないで起きたいことだ。