相続の話
祖母のお見舞いに行ってきた。度重なる脳梗塞で脳血管性認知症と右の片麻痺、言語障害を患ってしまった。
会った途端に泣きわめき出す祖母。脳血管性認知症に特有の「情動失禁」っていうやつだ。
何を言っても「あーそう」しか言えなくなっていた。予想はしていた事だったが、さすがにショックだった。
脳梗塞はすぐに命が奪われるような病気ではないが、麻痺や言語障害、嚥下障害で確実にQOLを下げるという意味では、やはり重篤な病気であることに変わりはない。MUSE細胞のように、脳梗塞の再生医療による治療が今後hotになるであろう分野だから、脳外科に行くなら自分の研究分野として着手して損はないだろうな。
ところで、どうやら祖父母の財産相続で母親とその妹、弟(筆者の叔母、叔父)が争っているらしい。祖母は叔父には一文たりとも財産はやらない、と言っていたみたいだが、脳梗塞がひどくなってしまい、明確な意思表示が難しくなってしまった。弁護士にも介入してもらっているらしい。あと、驚いたのだが、遺書の場合は、ちゃんとした紙でなく、例えばトイレットペーパーとか割り箸入れのちっぽけな紙とかでも、押印さえしていれば法的効力をもつらしい。自分にはまだまだ遠い先の話ではあるし、特に財産のある家系ではないので関わることもないんだろうが、相続について知っておいた方がよいこともあるんだろうか。
研修医の話とはほとんど関係ない話になってしまった…