めまい…鑑別できない
Presyncope(意識消失発作)、vertigo(回転生めまい)、diziness(浮動性めまい)
と、一口にめまいといっても症状には何種類もあり鑑別が困難になりがちである。「めまい」という一語ですべての症状を包括するというのがそもそも臨床現場を混乱させている原因になっているのではないだろうかとさえ思う。
意識障害との鑑別も重要となる。
そのため、めまいを訴える患者さんに対してまず確認すべきは
「意識状態」
の確認なのでは。
意識が悪いのならばすぐに血糖の確認からブドウ糖(50%グルコース液40ml 1A 静注)投与すれば良いし、意識状態が良いならばすぐにpresyncope(意識消失発作→心原性めまい)精査、神経診察に移ればよいか。
Presyncopeの精査としては病歴(既往歴、家族歴←忘れがち!)と薬歴の確認は必須。
片麻痺、構音障害、感覚障害などがはっきりしているのであれば発症時刻を確認して脳梗塞疑いとして精査し、t-PA適応のスクリーニングをかければ良い?
とにかく経験がもっと欲しい。