2019-01-01から1年間の記事一覧

プレゼンテーション

最近、多少はプレゼンが上手くなったかなー、と思っていたが、新しい科(脳神経内科)のローテが始まって、いざプレゼンの機会がやってくると、まあ袋叩き、フルボッコになる。 「まず‘疑い病名’から言って!」 「症状が結局なんなの?」 「それはもういいか…

他人の力を借りる

1年目から独力で患者を診るつもりで何でも取り組もう、と意気込んだけど。 気を付けなきゃいけないのは、 「他人の力を借りられる状況なのに、単なる意地で一人で勝手に検査・治療を進めること」 は厳禁であることだ。 例えば日当直でも、CTやMRIをコンサル…

けいれん

けいれんの初期対応; 1.ABC確保!&けいれんを止める。 2.けいれん予防 3.原因精査 MITに沿って; Metabolic・・・尿毒症、低血糖、高血糖、肝不全、電解質異常、低酸素血症、Addison病 Infection、Infarction・・・髄膜炎、脳炎、脳梗塞、脳出血、TIA Toxic…

医者の投資の仕方

研修医になってからはほとんど経済や投資の勉強に時間を割くことが難しくなった。 NISA口座も開設したものの、まだ一度も利用しておらず、年間120万円の枠を使いきれるとなると、残り半年で月20万円のペースで注ぎ込む事になる。元本としては120万円毎年使い…

言語障害・・・失語、失行、失認 

言語障害は、 1. 構音障害 (dysarthria, anarthria) 2. 失語症 (aphasia, dysphasia) の2つに大きく分けられる。 1. 構音障害 患者自身は、言葉の理解は正常で、考えていることも言うことも正常だが、思うように発語ができない。書字や読書は問題ない。 そ…

様々な’無駄’を挙げていく

「何をやるか」よりも「何をやらないか」 ということの方が重要。 「エッセンシャル思考」 という考え方によると、 ・全体の20%が、成果の80%を作り上げている ・必要のない事は徹底的に切り捨てて、自分が本当にやりたい事、本当に自分の為になることだけ…

味は関係ない?

とある用事で1泊だけ東京に行ってきた。 上野〜銀座周辺を観光。 土曜日ということで、銀座は歩行者天国を設けていたため、活気に満ち溢れていた。 特に買いたいものや見たいものがあるわけではなかったので、東京駅・上野駅あたりで食べログ評価の高いレス…

常に「読み手」の椅子に座る

文章を書いている時は、常に読者の視点に立って文章を読み返すことが重要である。 文章を書くからには、必ず読者が存在する。 文章を書き終えたら、ひとまず‘音読’して文章のリズムや、論理展開(接続詞が適切か、文章がわかりやすい論理展開になっているか…

他科コンサルト

本日の当直にて、外科当直医へのコンサルトがちぐはぐでダメ出しを食らったので、当直明けのうちに気合いでfeedback... 1.性別、年齢 2.#疑い病名、もしくはプロブレムを述べる 3.症状 4.所見 5.検査結果 6.画像結果 以上から、#プロブレムリストを疑った…

敗血症 診断から治療まで まとめ

敗血症の定義は、 「感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害」 非ICU患者:quick SOFA 2項目以上で敗血症を疑う ICU患者11:SOFA 総スコア2点以上の上昇があれば、敗血症と診断 quick SOFA... 収縮期血圧≦100 mmHg or 呼吸数 < 22…

誰にどう思われるかよりも…

大事なことは、 「自分が本当に好きなことができているか」 ということ。あとは、 「本当に患者さんのためになっているか」 ということだろう。 入職から4ヶ月以上経って、そろそろ同期との差が開いてきたり、先生やコメディカルの評価も色々耳にし出す頃。 …

80対20の法則〜脳の容量は限られている。

自分が学び取ろうとするあらゆるものについて言える、「80対20の法則」というものがある。 全体の内容の80%を理解し得るような全体の20%を把握すれば、効率と質を両立でき、より多くの事を吸収できる、という法則だ。 例えば、1冊の本を読むにしても、本全…

質問とメモの意識=アンテナ

指導されている時、講義やプレゼンを聞いている時など、何か話しを聞いている時には常にメモを取る意識と、疑問を探して後で質問する準備をしておこう。そうすると、 ・メモするべき大事なところを聞き逃すまいと、話に集中する ・常に疑問を探すことになる…

酸塩基平衡の評価について

血液ガス分析を取ってから瞬時に見て評価する項目は、ルーチンでは ☆ ・pH (アシデミア?orアルカレミア?) ・pO2 & pCO2 (酸素化 & 換気) ・電解質異常 (Na, K, Cl) ・Lactate(乳酸値上昇 or not) ・AaDO2(AaDO2=150-(PaO2+PaCO2/0.8)) 次に、さらに吟…

悪寒戦慄、振戦

突然の心窩部痛・背部痛と四肢の震えを主訴に来院した中年女性。 上級医に 「どの臓器系統の疾患を考える?」 と問いかけられ、 「心窩部痛、背部痛に関しては心原性の疾患は否定してそれから…」 と言葉に詰まった。 心窩部痛・背部痛に関しては、 心原性の…

本当に医者やりたいか

ようやく臨床の面白さがわかってきて、仕事も勉強も楽しくなってきているところだが、死ぬまで人生を医学の道に捧げたいという意思はあまりない。今はとにかく色んなことに興味が湧いてきてしまって本業(臨床医学)の勉強が疎かになるほどだ。 投資や経済も…

上の人に頼ることも大事。だけれども…

今日は急患対応に5時間もかかってしまった… 発熱、意識障害で搬送された患者さんだが、元々脳梗塞があり右片麻痺、失語もある。しかし今回は左半身の脱力も認め、神経学的な評価が必要となった。また、発熱の精査も必要であったため、各種培養(血液、尿、喀…

社会保障制度を学ぶべき

医療に携わるものであれば社会保障精度に詳しくなければ… 診療報酬や保険制度についてもイマイチ理解しきれていない部分はある。 医療費確保のために用意されている国庫のこと。 今後避けられぬ人口減少とそれに伴う2025年診療報酬改定。 経済、経営のことも…

課題の分離

アドラー著「嫌われる勇気」で語られている「課題の分離」という概念がある。 人は皆周囲の人の自分に対する評価を気にしがちである。 他人の期待に応えたいとか、他人に褒められたいとか、認められたいという欲求は人間が本来的に持っている。 つまり、人は…

NIHSS

脳梗塞疑いのPtに必ず行うNIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)。 簡単に評価できるものと思っていたが、そもそも脳卒中の患者は意識状態がよくなかったり、麻痺や失調があって評価しずらいことが多い。症状も多彩になるためその都度評価のし…

ICU 管理、人工呼吸

救急科ではICUの患者の管理もしているが、経過、病態がかなり複雑でなかなか介入する勇気がもてず、ただ漫然と回診をしているだけの毎日になっている。せっかく人工呼吸を使っている患者もいるのに手をつけれず、教科書(持っているのはレジデントなら誰でも…

エコーを駆使したい…

救急科を回っている間に何とかエコーを駆使できるようになりたい。 エコーで様々な病変を見つけられるようになれれば診療の幅は格段に上がるし、診断もスピーディになる。 FASTや心エコー、胆嚢や肝臓、腎臓や膀胱くらいしか現時点では描出できない。精度も…

先輩に気つかうな!

サイコパスがモテる。サイコパスとは、他人に気を遣わずに自分の思うがままにやりたい事を優先でできるやつのことを言う。 先輩に合わせて自分が本当にやりたい事ができないなんて生きてる意味がないと思え。 今回の救急セミナーでも、先輩にがやりたい事に…

ER アップデート in 沖縄

沖縄の救急セミナーにやってきた! が、滞在中ずっと雨予報。マリンスポーツは断念。 移動中、一緒に来た研修医2年目の先輩と語り合う。 将来、医師の収入はどんどん下がっていく可能性がある。 高齢化は物凄い勢いで進んでいるが、一方で人口減少は加速して…

地元を離れるか否か

地元 に居続けて26年になろうとしている。 そろそろ新天地に飛び立ちたい、という思いが沸々とこみ上げてくる。 そして日曜日、そんな感情を後押しするような有力な情報を得た。 京都大学脳神経外科の研修プログラム。 京都住んでみてー大阪通いてーー…! だ…

めまい…鑑別できない

Presyncope(意識消失発作)、vertigo(回転生めまい)、diziness(浮動性めまい) と、一口にめまいといっても症状には何種類もあり鑑別が困難になりがちである。「めまい」という一語ですべての症状を包括するというのがそもそも臨床現場を混乱させている原…

CSWS(中枢性塩類喪失症候群)とSIADH

今日は日直だった。ウイルス髄膜炎疑いの42歳女性がwalk inで来院。 【主訴】尿閉 採血確認→低Na!! この時点で入院の絶対適応。 脳卒中において低Naは非常にcriticalな所見だと、脳外科バイトの先生からご指摘いただいた。 脳卒中急性期での中枢性塩類喪失…

検査前確率を上げろ

昨日から救急科のローテがスタート。ブログ書き忘れたよ… それはさておき、今日学んだこと。 検査をオーダーする前に「検査前確率」をあげろ。 1つの症状や1つの身体初見だけですぐに侵襲性の高い検査をオーダーしてはいけない。 例えば、「背中が痛い」とい…

学ぶ姿勢で差が付く

循環器内科ローテーション最終日、オーベン(指導医)に飲みに誘われた 。多少、四方山話やプライベートの話で盛り上がったりもするのかと思いきや 、ひたすら小生がいかに未熟かを思い知らされるような説教が3時間も続いた。 どうやら小生はオーベンが見て…

忘れ物

忘れ物対策として次の3つを行うことにした。 1.紙のメモ帳「何でもノート」を用意する 2.スマホのカレンダーとリマインドをどっちも使う→アラームをセッティング 3.仕事を1つ終えるごとに一呼吸置いて「何か忘れていないか」少し考えてみる 4.マルチタスク禁…