検査前確率を上げろ
昨日から救急科のローテがスタート。ブログ書き忘れたよ…
それはさておき、今日学んだこと。
検査をオーダーする前に「検査前確率」をあげろ。
1つの症状や1つの身体初見だけですぐに侵襲性の高い検査をオーダーしてはいけない。
例えば、「背中が痛い」というだけで造営CTを取るのは軽率だ。
採血データでD-dimerが上がっているとか、血圧が高い、あるいは左右差があるなど、ある程度照準を絞って疑ってから確定診断の検査を行はなければ、陽性的中率は下がり、患者さんに無駄で侵襲生の高い検査を施行してしまいかねない。
他に今日学んだこと:
・CTは1つの要素に絞って焦点を当てて見ていく。
例えば、単純CTでは
肝臓、膵臓、胆嚢、胆管に結石がないか→腎臓、尿管、膀胱に結石はないか
造影CTでは
Earry(動脈相)で
動脈を見る(解離、閉塞、拡張)→肝臓に腫瘍(原発生肝癌)はないか
Delay(遅延相)で
臓器の造影は均一か、造影不良や虚血はないか
。COPDでHOT(在宅酸素)している患者さんに無闇に酸素投与するな!
(CO2ナルコーシス誘発のリスクあり)
→SpO2は90%以上あれば十分