他人の力を借りる

1年目から独力で患者を診るつもりで何でも取り組もう、と意気込んだけど。

気を付けなきゃいけないのは、

「他人の力を借りられる状況なのに、単なる意地で一人で勝手に検査・治療を進めること」

は厳禁であることだ。

 

例えば日当直でも、CTやMRIをコンサルトもせず独断でオーダーするのは御法度。

自分で考えることは勿論大事だが、その上で必ず先輩先生の意見を聞きに行くことは必須。

 

何でも自分で出来ることが正義ではない。

自分の限界を把握すること、他人に積極的に援助を申し出ることが出来ることの方が、物事を解決する上では重要。そして何より、事故を未然に防ぐことができる。

 

また、自分の仕事の抜けやミスがあったら素直に認めるのは勿論だが、自分から申し出ることも重要。ごまかしてその場をやり過ごし、あとで指摘を受けて事故や作業の遅れに繋がれば組織全体が迷惑を被る。ミスがあればその都度自分から報告し、すぐに自分で修正すること、他人に援助を求められる行動力が必要。逆に、他人からいつでも援助を受けられるように、普段から周囲の人を手助けすること、takeよりもgiveを多くすることを心がけたい。