80対20の法則〜脳の容量は限られている。

自分が学び取ろうとするあらゆるものについて言える、「80対20の法則」というものがある。

全体の内容の80%を理解し得るような全体の20%を把握すれば、効率と質を両立でき、より多くの事を吸収できる、という法則だ。

 

例えば、1冊の本を読むにしても、本全体のすべての内容を理解しきるのは不可能である。実際、よほどの天才で無い限り、人間の脳が覚えきれる範囲は高が知れている。どれだけ1冊の本をじっくり時間をかけて全て読みきっても、その直後に、「じゃあ、その本の内容を完簡潔にまとめて伝えて!」と言われても、せいぜい全体の20%しか伝えきれないだろう。1回読み切っただけでは全てを覚えきることは不可能だ。

大事なのは、学習したことのテストを行うとして、100点満点中90点を毎回目指すのではなく、60点以上というギリギリ合格ラインをクリアしつつ、テストの科目をできる限り増やすこと。テストを90点で1回クリアすることよりも、60点で3回も4回もクリアする方が、実際はより多くのことを吸収している。

 

前回の記事とはやや矛盾する内容にも思えるが、要は、

 

「常に質問の用意をしたりメモを逐一とりながら、目の前にある情報に対して常にアンテナを張り巡らせ、最終的には全体の20%を上手に説明することができる。」

 

という状態を保つことが、学習効率を高める上では重要なのではないかと思われる。