NIHSS

脳梗塞疑いのPtに必ず行うNIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)。

簡単に評価できるものと思っていたが、そもそも脳卒中の患者は意識状態がよくなかったり、麻痺や失調があって評価しずらいことが多い。症状も多彩になるためその都度評価のしかたも変わってくる。今日は、統合失調症の既往がある方の片麻痺、構音障害を評価するためにNIHSSのスコアリングを行なったが、神経内科上級医からダメ出しを食らってしまった。

「麻痺がある時は失調は評価できないから、0点!」

全く知らずに今まで所見を取っていた。

 

そんな細かいことまで…と思ってしまうが、確かなエビデンスに基づいた評価方法であるのだから、丁寧にとることで誤診や誤った治療(rt-PAの適応の判断を誤る、など)を選択するリスクを予防できる。

 

臨床医学にはありとあらゆる評価スケールがあるが、その一つ一つの項目を丁寧に調べていくことを心がけよう。