3大欲求を超える「暇つぶし」
小中学生の頃にカードゲームとかテレビゲームに夢中になったりしたみたいに、何かに熱中したい。高校生大学生とサッカーに夢中になったみたいに何かに夢中になりたい。
今までは、三度の飯と同じかそれ以上に 好きになれた物があった。
今も、仕事がつまらないわけではない。医者の仕事を通して日々新しいことを学んでいくのは面白いと感じる。けれど、人並みに仕事をすれば疲労感を感じるし、「今日は何を食べよう」なんて考えて、仕事に身が入らないこともある 。今日は当直明けに焼肉をたらふく食べてしまい、 昼間は活動力が低下して、あっという間に夕方だ。暴飲暴食に続いて惰眠をむさぼる。こんな風に、人間の本能に従うのもいいかもしれないが、毎日するようなことじゃない。
外に出られない時だからこそ、時間を無駄にせず屋内で身につけられるようなスキルを磨く。プログラミングはまだ駆け出しの段階。 何かを一から作り出すところまで進歩すれば、新たな趣味にできる。
飯食って寝る以外のことは全部「暇つぶし」。仕事も全部そう。でも、人生の大半を占める「暇つぶし」を全力で楽しめる人が勝ち組。
メモが人生を変える
SHOWROOM社長、前田裕二著「メモの魔力」を読んでみた。
筆者はメモを取ることの利点を5つ挙げている。
1.アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
- 情報を 素通りしなくなる(情報獲得の伝導率向上)
3.相手のより深い話を聞き出せる(傾聴能力の向上)
4.話の骨組みが分かるようになる(構造化能力の向上)
5.曖昧な感覚や概念を言葉に出来るようになる(言語化能力の向上)
仕事を覚える時や人から何か教えてもらっている時に、メモを取る癖をつけると、情報のアンテナが張って情報を素通りしなくなる。ただメモの質については、 あまり追求したことがなかった。著者はメモを通じてえられた情報をいかに抽象化し他の場面で実用化していくかというところに重点を置いている 。
メモを単なる情報の取得だけにとどまらず、
①具体化
②抽象化
③転用
のプロセスを辿ることで、思考を深め、アイデアを生み出すきっかけを作ることができる。
具体化のプロセスでは、貴方 記号の使い分けや色の使い分けを行う。
これによって、客観的事実と主観的事実を分けること、事実を重要度によって順位付けできるようになる。この作業を繰り返すことで意思決定の判断精度も上がっていく。
例えば主観的な発想は緑色で書く。それ以外の色は客観的な色とする。
青は「やや重要なこと」や「引用」「参照」、赤は「最重要なこと」と使い分ける。
抽象化のプロセスでは、具体化で得られた事実を、What,How,Whyの3つで抽象化していく 。
What 型は「それが何であるのか」一言で表す作業。テーマや標語をつけるといった作業がそれだ。
How型は「それがどんなものであるのか」を考える作業。得られた事実がどんな特徴を持っているか言語化する。
Why型は「なぜそうなったのか、そうさせたものは何か」考える作業。
得るられた事実を深掘りして次の転用のプロセスに生かす。
自分の深層意識に目を向け、なぜ自分に刺さったのかを考える。
転用のプロセスでは、抽象化で得られた内容を、今後どのようにして自分の人生に生かしていくかを考えていく。自分のやりたいことにフォーカスを絞って行きそのために具体的に何が必要か分析を進めていく。
②抽象化、③転用の2つのプロセスは、その事象をもたらしている構造は何なのかを考え、 新たな別の事象を解決するためのヒントを与えるきっかけとなるのだ。
仕事を覚えるには
1年前、僕はとにかく仕事を覚えるのが遅かった。
そしてこの1年間、その理由を考え続けてきたが 初めて職場に後輩ができたことで、その理由が分かってきた。
結論はこうだ.。
- 仕事を教えてくれる先輩が一個上になかった
- 一個一個の作業の意味が分からなかった
- 3,同期の数が少なく、仕事教え合う機会が少なかった
以上の3点だ。
もちろん、仕事を積極的にやらせてもらったりだとか、仕事を見つけようとする努力が足りなかったのは否めない。全てを周囲の環境のせいにするのは間違っている。
しかしながら、やはり環境に恵まれていないと、何をするにせよはじめの一歩が踏み出せなくなる。 研修医である自分がすべき仕事許される仕事の範囲が把握できないからだ。 これを上からのアドバイスなしで判断するのは明らかに効率が悪い。病院の仕組みが分かっていないと一個一個の仕事の意味すら分からなくなってしまうだろう。
同期がたくさんいれば仕事覚えるスピードは格段に上がっていただろう。
教え合うことは思考の整理と知識の定着に結びつく。頭の回転も速くなる。 例えば、学校教育においても、何十人もの生徒が漫然と講義を聞くことよりも、同級生や先輩後輩同士で教え合うような屋根瓦式の教育がはるかに効果が高いことも頷ける。
これからも、新たな環境で仕事をするような機会は沢山あるだろう。 その環境の仕組みをいち早く理解し、仕事を効率よく覚えるためにはどうする?周囲に力を借りることをためらってはいけない 。 周囲の人にどんどん分からないことを聞くこと。その中で次第に仕組みを理解していけばいい。自分で考えて行動するならそれからでも遅くない。
現場に出て初めてわかる
コロナ疑いの患者をどのように振り分けて院内感染を防ぐかは、毎日のように議論が交わされているところである。まずは最近の外出、接触、渡航歴などの生活歴と、症状についての問診票を患者に記入してもらい、そこで該当する項目があれば「コロナ疑い」として隔離室(”レッドゾーン”)での診察が始まる。例えばその問診票の中には、最近20人以上が密集する空間に滞在していたか、という質問がある。この質問に該当してしまう患者として、介護施設や福祉施設(デイサービスなど)に通っている高齢者があげられる。今日の日直でそれに当てはまる高齢の患者が1名、レッドゾーンでの診察となってしまった。
大人数が住んでいる福祉施設を利用している高齢者は、かなりの頻度で時間外救急外来を受診してくる。全ての方をレッドゾーンで診察するということになると、あっという間にゾーンは埋まってしまい、本来隔離してすぐに検査を進めるべき患者が入れなくなってしまう。間違いなく、今後解決策を検討すべき事案である。
保育施設なども当てはまるが、このようにうやむをえず集団生活をしている人たちをどのように扱えばいいのか。感染拡大を徹底的に予防するためには、労を惜しまずにPPE(感染予防策)を実施し、診療に当たるしかない。しかし、今後本当にコロナ感染が増え、実際に診療することになれば、いずれ間違いなく限界が訪れる。
院内の会議では、様々なパターンが想定はされているのであろうが、結局は想像力には限界がある。現場に出てみないと気づけないことがたくさんある。
紛失癖を叩き直す
また財布を失くしてしまった。これで人生で5回目くらいにはなるだろう。
とにかく昔から失くし癖が治らない。物を探すことに時間が浪費され、フラストレーションが溜まっていく。
対策を考えてみる。
物を失くさないために。
1.決まった場所に大事な物を保管する。
財布、鍵、スマホなど。貴重品は決まった場所に置いておく。そして、その周囲はきれいにしておく(他の物はおかない。)
2.整理整頓を常に心がける。台の上、机の上をきれいにする。
3.置いた場所を、置いたときにしっかり覚えておく。
以上を徹底。
それでも万が一物を失くしても、
1.絶対にイライラしない。
2.20分探して見つからなかったらいったん諦めて作業に戻る。
コロナで試される組織
有事の時ほど、組織を動かせる人間とそうでない人間の差が如実に見えてくる。
新型コロナウイルス のpandemicによって、病院の体制の変化も目まぐるしい。
病院の上層部も、日本政府と同じように、重要事項を取決める度に四方八方から批判を受ける。このように明るい展望が見えず悲観的な状況の中では、positiveな結果が現れにくい。そのため、どれだけ積極的に動いても、周りから有り難がられることは少ない。給料が増えるわけでもない。それでも、自らの時間を犠牲にして労を惜しまず運営に貢献できる人がいる。
そのような人は、いざというときに人に言われずとも自ら動き、そして組織を動かすことができる。人の上に立つような人は、そのような実行力、行動力があるのだ。そして、その実行力、行動力は、若いうちから身に付けておかなければならない。
病院のポストは年功序列で割り当てられる傾向はある。しかし、若手だからといって上の言うことを鵜呑みにしてはいけない。経験が全てと思ってはいけないのだ。どんなに年齢を重ねても、全てを正しく判断できるということはない。あらゆることを疑って、自ら行動を起こさなければ、不利益を被っていることに気づかず、一労働者として搾取され続けてしまうだろう。
言葉の表出〜アウトプットがすべて〜
研修医1年目が入ってきたことで、人に教えることの重要性を身にしみて感じるようになっている。自分が学んできたことを言葉にすると、
1.思考が整理される。
2.知識を思い出す→知識をより定着させる。使える知識にする。
3.自分が十分に理解できていない事を洗い出せる→新たな発見がある。
というメリットがある。
頭の回転も早くなって、集中力も増した気がする。普段の会話も、以前よりも言葉に詰まる事なくスラスラと正しい日本語を話せている感じがする。他人へのボケやツッコミ、いじりのスピードもupしている。
話す事、書く事がどんどん楽しくなってくる。
ブログでもYoutubeでもなんでもいいから、楽しくアウトプットできるツールを使いこなせるようになりたい。インプット⇄アウトプットの好循環を作ろう。