臨床留学を目指すか、科学者を目指すか

今日は一日中 USMLEの 勉強法について調べるべくネットサーフィンをしていた。US MRI を受けるメリットについて 考えてみる。

・臨床留学のチャンスを得られる 

・医学英語を効率よく学べる

基礎医学を復習できる

・英語を上達させるきっかけを造れる

 

ただし、合格するための時間、労力、経済的なコストは計り知れない。人生を左右する挑戦になりかねない。

果たしてそこまでして取得にこだわるほどの物なのか…

 

もっと興味のあることはたくさんある。

プログラミング、人工知能のことも今のうち勉強しておきたい。

 

スキル習得や勉強に傾倒するだけでなく、YoutubeやWebエンジニアとして副業にも手を付けてみたい。

 

やりたいことは山ほどあるが、もっとも医師という本業に還元できるのはやはりUSMLE取得であろう。

 

コロナの影響で腰を据えて勉強する時間はかなり確保できるだろう。この機を逃すわけには行かない。まずは今年度中にSTEP1,2CS合格を目指す。

「コロナ疑い」と発熱対応

新型コロナウイルス感染の蔓延が広がっていき、救急外来の発熱対応は対応は日々刻々と変わっている。病院内の情報共有が難しくなっている。世の中の情報も一日単位で変わっているからやむを得ないだろう。

 

特に、発熱患者さんのフローチャートの種類が多すぎて,どれを使えばいいのか混乱してしまう。

 

昨日救急外来に来た発熱患者に対して、「コロナ疑いと判断するフローチャート」ではなく、「コロナ疑いの判定を解除し一般診療を開始するフローチャート」(つまり、既にコロナ疑いと判定されている)を使用してしまった。 しかも、 直前のコロナ対応レクチャーで「研修医は電話対応をしないように」と指示を受けていたのに、 それを無視して電話対応を行なってしまった。その時の内科当直医の上級医がその情報を把握していなかったので、 研修医である自分が電話診療しても問題ないだろうと考えてしまった。冷静に考えれば その時の上級医に電話お願いしても何も問題なかったのに。

 

どうやら自分には、人の指示通りに動けない、もしくは、人の指示を聞かない性質があるらしい。その原因の一つには、自分の興味のないことになると集中できない性格があるからであろう。特に事務的な作業や地味な作業のこととなると顕著である。 このような性格に今まで何度も自分の足元すくわれてきた。気を付けなければ・・・。

 

それにしても、自分のミスを指摘する人が周囲にいなかったのもまた問題である。 情報共有が出来ておらず、コロナウィルスのリスクにか限らず、見逃しなどの患者トラブルの原因になってしまう。



主体的に関わる

主体的に関わる。

 

これが全て。

「自分が患者を助ける」と思ってやらないと何も身につかない。

研修医というポジションは責任が問われにくい為に、このような当事者意識が抜けてしまう。

 

「漫然と過ごしても初期研修は平穏な日々を送れる。しかし、そのまま2年を経たとして、主体的に診療に関わった研修医との差は歴然である。」

 

2年目の先輩研修医が最後に残したメッセージ。

身体に鞭を打たれたような気分になった。

 

じゃあ主体的に関わるために何をしたら良い?

 

カルテを書いて、頼まれた仕事をして、退院サマリーを書いて・・・その日の仕事は終了?

それじゃ三流以下だ。ただ上級医のケツを追ってるだけ。

 

SOAPの'A'(Assesment:評価)、'P'(Plan:計画)

に重点を置く。その中でもAの部分ではとにかく'PDCAサイクル'(Plan→Do→Check→Action)を意識し、カルテに記載しよう。

Plan: 仮説を立てる(患者のプロブレムリストをあげる→何が起きているのか仮説を立てる)

→何をするか計画を立てる。

Do:上級医に自分の計画をsuggestionし、オーダーしてみる。

Check:実行の結果どうなったか評価。

Action:さらなる改善を目指す(→Planに戻る)

 

すごく当たり前のこと書いた。でもこれができないといつまでも自分の実行できる範囲は狭いまま。より上の面白い仕事は任せられない。

 

 

 

プレゼンテーション

最近、多少はプレゼンが上手くなったかなー、と思っていたが、新しい科(脳神経内科)のローテが始まって、いざプレゼンの機会がやってくると、まあ袋叩き、フルボッコになる。

「まず‘疑い病名’から言って!」

「症状が結局なんなの?」

「それはもういいから画像早く見して!」

…などなど。

 

要するに、取り上げる情報量が多すぎるし、本筋(結論の部分、ここでは‘疑い病名’のこと)からずれた情報がプレゼンの途中に紛れ込んで、聞き手を混乱させているということ。

 

「何を言うか」

よりも大事なのは、

「何を言わないか」

ということ。

 

言及すべき情報かどうかは迷った時は、思い切ってまず削る意識を持った方が良い。あとで質問された時に答えられるように準備しておく方が、相手が求めている情報に答える形になるので、聞き取ってもらいやすいだろう。

 

プレゼンの流れをまとめてみた。

 

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他人の力を借りる

1年目から独力で患者を診るつもりで何でも取り組もう、と意気込んだけど。

気を付けなきゃいけないのは、

「他人の力を借りられる状況なのに、単なる意地で一人で勝手に検査・治療を進めること」

は厳禁であることだ。

 

例えば日当直でも、CTやMRIをコンサルトもせず独断でオーダーするのは御法度。

自分で考えることは勿論大事だが、その上で必ず先輩先生の意見を聞きに行くことは必須。

 

何でも自分で出来ることが正義ではない。

自分の限界を把握すること、他人に積極的に援助を申し出ることが出来ることの方が、物事を解決する上では重要。そして何より、事故を未然に防ぐことができる。

 

また、自分の仕事の抜けやミスがあったら素直に認めるのは勿論だが、自分から申し出ることも重要。ごまかしてその場をやり過ごし、あとで指摘を受けて事故や作業の遅れに繋がれば組織全体が迷惑を被る。ミスがあればその都度自分から報告し、すぐに自分で修正すること、他人に援助を求められる行動力が必要。逆に、他人からいつでも援助を受けられるように、普段から周囲の人を手助けすること、takeよりもgiveを多くすることを心がけたい。

けいれん

 

けいれんの初期対応;

1.ABC確保!&けいれんを止める。

2.けいれん予防

3.原因精査 

MITに沿って;

Metabolic・・・尿毒症、低血糖高血糖、肝不全、電解質異常、低酸素血症、Addison病

Infection、Infarction・・・髄膜炎脳炎脳梗塞脳出血TIA 

Toxic、Trauma、Tumor・・・薬物中毒、薬物離脱、アルコール離脱(振戦?)、最近毒素(破傷風、ボツリヌス)、外傷、腫瘍

 

学生時代に耳タコで聞かされてきた、バルプロ酸カルバマゼピン、フェニトインは何世代も前の薬と言われているらしい。

 

今日、実臨床で幅広く使われているものは、

・レベチラセタム

・ラモトリギン

・ぺランパネル(上記2剤と併用)

・ガバペンチン(部分発作のみに適応) 

 

あたり。もちろん、けいれん重積にはセルシンジアゼパム)やロラピタ(ロラぜパム)、ミダフレッサ(ミダゾラム)が使用される。

 

失神や脳卒中、その他の意識障害との鑑別も重要なため、ルーチン検査は一通り施行

(血ガス、採血、尿検、心電図、胸レントゲン、頭部CT、MRI

 

あとは、病歴聴取が命!

 

先日の記事に記載したが、悪寒戦慄、振戦との区別も重要!

 

 

医者の投資の仕方

研修医になってからはほとんど経済や投資の勉強に時間を割くことが難しくなった。

NISA口座も開設したものの、まだ一度も利用しておらず、年間120万円の枠を使いきれるとなると、残り半年で月20万円のペースで注ぎ込む事になる。元本としては120万円毎年使い切れれば、年利3%と見積もると5年後に36万円くらい儲かる計算。5年でせいぜいこのくらいだが結構大きい額。

学生時代の旅行の借金も年度中に返す予定で、月10万円のペースで返すにしても、生活費は大幅に削られることになる。

 

生涯収入と比較しても投資による副収入はこの程度だ。

そこそこできる医者になってから高収入の外勤のバイトをこなしていれば誤差の範囲。

 

投資の勉強に費やす時間は不要に思えてくるね。ただ、最低限の固定費削減とかふるさと納税は進めたいところではある。

 

「世の中金が全てではないが、金があれば何でもできる。」

 

闇金ウシジマくんの名台詞が脳裏に浮かぶ。